メンズエステを円満に辞める手順とは?起こりやすいトラブルと対処法

メンズエステを円満に辞める手順とは?起こりやすいトラブルと対処法

メンズエステを「辞めたい」けど、どのようにしたら円満に辞められるか気になっている方も多いのではないでしょうか?

トラブルにならないように辞めたい……

強引な引き止めにあったらどうしよう……

退職の意思を伝えるのは勇気がいることなので、どうしても不安な気持ちになりますよね。

今回はメンズエステを辞めたいと考えているセラピストの方向けに、円満に辞める手順と各段階でのポイントについて、詳しく解説します。

ありがちなトラブルの例や、その対処法についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。

メンズエステを辞めたくなる理由4選

メンズエステを「辞めたい」と感じる理由は人それぞれですが、主な理由は以下の4つほどに集約されるのではないでしょうか?

  • 精神的・肉体的にきつい
  • 収入が安定せず将来が不安
  • 家族やパートナーに仕事がバレそう
  • 卒業や結婚などのライフステージの変化

理由は人それぞれですが、「辞めたい」と感じる瞬間は誰にでもあるものなので、安心してくださいね。

精神的・肉体的にきつい

メンズエステのセラピストは、施術による腰痛や腕の筋肉痛など、肉体的な負担のある仕事です。

また、夜間勤務も多いため、生活リズムが乱れやすく、睡眠不足や体調不良を招くこともあるでしょう。

接客でも気を遣うことが多く、過度な要求やプレッシャーからストレスを感じやすいため、セラピストを辞めたくなる人も少なくありません。

収入が安定せず将来が不安

メンズエステは、基本的に歩合制の報酬体系なので、収入が安定しない傾向にあります。

客数が少ない日や指名が取れなかった場合は、どうしても収入が下がってしまうので、不安になってしまう人も多いのではないでしょうか?

より具体的にセラピストの収入が変動しやすい要因をまとめると、以下のとおりです。

主な要因 詳細例
集客の波 天候・季節・イベント時期などで来客数が大きく異なる
新人セラピストの壁 指名やリピーターが少なく、安定した売上が期待できない
突然のキャンセル 当日キャンセルが発生し、予定していた収入が消える

収入が不安定なことで「将来に向けた貯金が難しい」「年齢を重ねたときに今の仕事を続けられるか不安」みたいな悩みも生じやすいです。

家族やパートナーに仕事がバレそう

メンズエステで働いていることが家族やパートナーにバレそうで、不安になるケースもあるでしょう。

身近な人ほど日々の変化が目につきやすいので、ささいなことがきっかけで疑われてしまうこともあります。

セラピストとして働いていることがバレる原因としては、以下のようなものが挙げられます。

主な要因 詳細例
収入の増加に伴う金銭感覚の変化 外食が増える/高価な持ち物が増え服装が派手になる
勤務時間の不規則さ 夜間や休日の外出が増える
アロマなどの特有の香り 自宅に帰っても体や持ち物が香る

卒業や結婚などのライフステージの変化

卒業や結婚など、ライフステージが大きく変化するタイミングにメンズエステを辞めたいと考える人も多いです。

学業と並行してメンズエステで働いている人であれば、卒業〜就職のタイミングでセラピストを辞める人もいるでしょう。

また、結婚やパートナーとの同居、転居をきっかけに生活リズムや優先事項が変わり、仕事と家庭の両立が難しくなるケースもあります。

妊娠のタイミングで、体調や育児を考慮して、安定した働き方に切り替える人もいますね。

メンズエステを円満に辞める4つの手順

メンズエステを円満に辞めるためのポイントを、以下の4つのステップに分けてわかりやすく解説していきます。

  • お店を辞めた後の生活を考える
  • 適切なタイミングで退職の意思を伝える
  • お客さんに辞めることを伝える
  • 退店に向けた準備をする

各段階で「どのように伝えるか」「どんな準備をすべきか」など、実際の行動に移しやすいように解説しますね。

お店を辞めた後の生活を考える

メンズエステを辞める準備として、まずは辞めた後の生活について考えることが大切です。

以下の表に重要なポイントをまとめてみました。

準備すべき生活設計のポイント 具体例・アドバイス
1. 貯金の目安 生活費の3~6ヶ月分(例:生活費が月15万円なら45~90万円)の貯蓄を確保すると安心です。突然の出費や就職活動が長引いた場合にも対応できます。
2. 支出の見直し 家賃や通信費、保険など固定費を中心に無駄な支出がないか確認しましょう。光熱費やサブスクサービスも見直すことで節約につながります。
3. 収入源の確保 退職前から転職活動を始めたり、アルバイトや副業を検討したりすることで、収入の空白期間を最小限にできます。

「辞めて良かった」と思えるためにも、しっかり準備してだけはしておきましょう。

軽い気持ちで退職すると後悔するかもしれないので、まずは落ち着いて考えてみてくださいね。

適切なタイミングで退職の意思を伝える

トラブル回避のためにも、退職を伝えるタイミングが重要です。

お店は代わりのセラピストを確保する必要があるため、最低でも1ヶ月前には退職の意思を伝えましょう。

なお、民法上は2週間前の申し出でも退職できますが、実際は1ヶ月前が無難です。

退職の意思を伝える際もLINEやメッセージではなく、対面や電話で誠意を持って伝えるようにしましょう。

また、繁忙期(年末年始や大型連休前、イベント前)を避けて、業務が落ち着いた時期を選ぶと店舗側にも配慮が伝わります。

どうしても退職について言い出しにくいという方は、以下の例文を参考にしてみてください。

伝える時の例文例

  • 「家族のサポートが必要になり、仕事との両立が難しくなってきたため、退職を考えています」
  • 「最近、体調を崩すことが増えてきて、このままの働き方を続けるのが不安で……少し環境を変えたいと考えています」
  • 「興味のあった〜の仕事に挑戦してみたい気持ちが強くなってきたので、退職を考えています」

無難で引き止められにくい理由を選べばOKです。角が立たないように、お店や待遇への不満など正直すぎる理由は避けるようにしてくださいね。

お客さんに辞めることを伝える

お客さんに辞めることを伝えるタイミングは、施術後の落ち着いた時や、予約時などがおすすめです。

伝え方の例としては「今月いっぱいで退店することになりました。今まで本当にありがとうございました」といった形で、感謝を伝えましょう。

詳細な退職理由や、プライベートな連絡先(LINEや電話番号など)は、トラブルを避けるためにも、伝えないように注意してください。

すでにSNSやLINEなどでつながっており、次に働く店舗が決まっている場合は伝えてもOKですが、近隣の店舗に移籍することがお店側にバレるとトラブルになる可能性もあります。

リスクを避けるためにも、次に働くお店のエリアが全然違うところである場合のみ、お客さんに勤務先を伝えるようにしましょう。

「ひいきにしてくれるお客さんに伝えないわけにはいかない…」という人は、伝えてもOKですが、最低でも「SNSで移籍を公にしない」ぐらいの配慮は必要ですね。

退店に向けた準備をする

準備不足のまま退店すると、お店側とのトラブルや報酬の未払いなど、後悔する事態に発展する可能性があります。

具体的な準備の例を以下にまとめました。

準備項目 注意点・リスク例
ロッカーや私物の整理 置き忘れや紛失によるトラブル
貸与された制服・備品・道具の返却 返却忘れで弁償や罰金請求の可能性
スマホ内の業務データ削除 個人情報流出やトラブル防止
最終給与・報酬の確認 未払い発生時、泣き寝入りを避ける

特にお金に関してはトラブルになりやすいところなので、お店側に確認しておきましょう。

メンズエステを辞める際に起こりやすい3つのトラブル

メンズエステを辞める際に起こりやすいトラブルは、主に以下の3つです。

  • 店舗からの引き止めや退職拒否される
  • お店のルールを破って罰金を請求される
  • 退店後に金銭感覚が戻らず散財する

内容を知っておくことで防げるものばかりなので、辞める前に把握しておくと良いですよ。

店舗からの引き止めや退職を拒否される

「セラピストを辞めたい」と伝える際に、店舗側から強く引き止められることがあります。

店舗側が引き止める主な理由は、優秀なセラピストの離職が売上やサービス品質の低下につながるためです。

引き止めにあった際は、まずこれまでの感謝の気持ちを伝えることが大切です。

そのうえで、退職の意思が変わらないことを丁寧に伝えるようにしましょう。

「個人的な成長を目指したいから」や「新しいキャリアに挑戦したい」など、前向きな理由ならお店側も納得してくれるはずです。

「脅される」みたいなケースはまれなので、安心してください。万が一悪質な引き止めにあった場合は、退職代行サービスなども検討してみてください。

お店のルールを破って罰金を請求される

お店を辞める際に、ルール違反を理由に罰金を請求されることもあります。

実際「メンズエステを体調不良で短期間で辞めたところ、店側とトラブルになり、損害賠償を示唆されてしまった」という事例もあります。

ルール違反と罰金の例は主に以下のとおりです。

  • 無断欠勤・遅刻
  • シフトを勝手に変更
  • 退職連絡しないで退店

退店が決まるとつい気が緩んでしまいがちですが、最後まで誠実に仕事をすることで、トラブルを回避しておきましょう。

ルールや契約内容を再確認して、納得できない場合は相談してみることも大事ですよ。

退店後に金銭感覚が戻らず散財する

メンズエステ在籍中は、高収入を得られることも多いので、生活水準が上がりがちです。

ブランド品の購入や外食、タクシー移動、美容への投資など、収入に比例して支出が増える人も多いでしょう。

しかし、退店後に他の職業に転職すると、50万円ほどあった手取りが20万円ほどまでに下がることも珍しくありません。

このギャップに気づかず、これまでの生活ペースを維持してしまうと、あっという間に貯金が減って、家計が厳しくなります。

典型的な散財パターンとしては、以下のようなものがあります。

  • セラピスト時代の金銭感覚が抜けず、生活費が高水準のまま
  • 身なりや交際費にお金をかけるクセが抜けない
  • 将来への不安(によるストレス)から衝動買いが増える

特にメンズエステ以外の職種に転職する場合は、収入が大きく変化するので、退店を意識した段階から家計を見直して、自己管理を徹底することが大切です。

メンズエステは手順に注意すれば円満に辞められる!

メンズエステは、正しい手順を踏めばトラブルを避け、円満に退職できます。

改めて、円満に退職する手順は以下のとおりです。

  • お店を辞めた後の生活を考える
  • 適切なタイミングで退職の意思を伝える
  • お客さんに辞めることを伝える
  • 退店に向けた準備をする

上記の手順を守ることで、お客さんとの関係も良好なまま終われます。

円満に退職できると気も楽ですよ。現在、退職を考えている人は、ぜひ今回の記事の内容を参考にしてみてくださいね。