未経験者向け!メンズエステとマッサージの違いを比較しながら解説

未経験者向け!メンズエステとマッサージの違いを比較しながら解説

メンズエステのセラピストになることを検討している人のなかには、マッサージの仕事との違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか?

メンズエステとマッサージの仕事って具体的に何が違うの?

マッサージって資格とか必要なイメージだけど、メンズエステでも必要?

上記のような疑問を解消するために、今回はメンズエステとマッサージの具体的な違い、メリット・デメリットまで詳しく解説します。

メンズエステにもオイルマッサージなどの施術がありますが、本格的なマッサージとの違いだけでも知っておくと良いですよ。

メンズエステとマッサージは施術の目的が違う

メンズエステとマッサージでは、以下のとおり施術の目的が異なっています。

  • メンズエステはリラクゼーションが目的
  • マッサージは体の調子を整えることや違和感の軽減が目的

目的に伴って施術内容も変わってくるため、具体的な違いについて知っておきましょう。

メンズエステはリラクゼーションが目的

メンズエステの目的は、お客さんに心身のリラックスを提供することです。

単に施術をするのでなく「お客さんの心を癒す接客」が求められます。

お客さんを日常のストレスや疲れから解放し、心身ともに安らいだ状態へと導くためには以下のようなポイントを意識しましょう。

  • おもてなしの姿勢:お客さんのニーズに応じた丁寧な接客
  • 心地よい会話:心地よい時間を提供するトークスキル
  • 雰囲気づくり:照明や香り、音楽などでリラックス効果を高める

施術スキルも大事ですが、どちらかというと会話など気配りの部分が大事ですね。

マッサージは体の調子を整えることや違和感の軽減を目的としている

マッサージは身体の調子を整えることや、違和感の軽減を目的としています。

肩こりや腰痛といった慢性的な痛みから、スポーツによる怪我まで、様々な身体の不調に対応します。

また、マッサージには国家資格が必要な医療類似行為に該当するものがあり、資格取得にも養成施設の卒業と国家試験合格が求められます。

具体的には、あん摩マッサージ指圧、はり、きゅう、柔道整復などが該当し、無資格での施術は違法です。

メンズエステで行うオイルマッサージなどはリラクゼーション目的なので、医療類似行為には該当しません。

メンズエステはマッサージより客層が限定される

メンズエステは、マッサージより客層が限定されているのも特徴です。

それぞれのお客さんの特徴は以下の通り。

  • メンズエステの客層は20代~40代のビジネスマンが中心
  • マッサージの客層は男女問わず幅広い
  • メンズエステの方がお客さんの対策がしやすい

お客さんの目的が違うので、接客の方向性も別物と考えておいてくださいね。

メンズエステの客層は20代~40代のビジネスマンが中心

メンズエステの利用者は20~40代のビジネスマンが中心です。

年齢やタイプにもよりますが、比較的落ちついたお客さんが多いので、積極的な会話よりも、安心感のある空気づくりや、ほどよい沈黙が求められます。

寡黙なお客さんだと、反応がわかりにくいケースもありますが、心地よい会話を提供できればリピートしてくれることもありますよ。

マッサージの客層は男女問わず幅広い

一方のマッサージは、性別や年齢を問わず幅広い層に利用されています。

2017年の20代から60代までの男女1,000人を対象としたアンケート調査によると、マッサージ店の利用経験があると回答した人は全体の24%にのぼりました。

年代 男性利用率 女性利用率
20代 21% 11%
30代 13% 15%
40代 17% 8%
50代 10% 13%
60代 8% 6%

参照:マッサージ店|J-Net21(参照日:2025/5/15)

男女別の利用率は、男性14%、女性10%とやや男性の方が高いですが、女性の利用者も少なくありません。

男女ともに20代から30代の利用率が比較的高いですが、すべての年齢層で一定以上の利用率がありますね。

メンズエステの方がお客さんの対策がしやすい

個々のお客さんに満足していただくには、お客さんの年齢・性別・悩みに応じてサービスを行う必要がでてきます。

その点、メンズエステはマッサージに比べてお客さんの属性や目的が絞られているため、接客の対策がしやすいといえるでしょう。

メンズエステのセラピストは施術スキルを磨くことも大事ですが、お客さんが癒やしを感じるような接客・会話、細やかな気遣いも求められます。

施術スキルが低くても、愛きょうが癒やしにつながることも多いですよ。

メンズエステはマッサージよりも稼ぎやすい料金体系

メンズエステとマッサージの料金面での違いは、以下のような点です。

  • メンズエステはオプションや指名で稼ぎやすい
  • マッサージは固定給なので収入が安定している
  • 高単価なメンズエステの方が収入につながりやすい

金額の大小もありますが、日払いを採用しているお店がほとんどなので「すぐお金が手に入る」という意味での稼ぎやすさもありますね。

メンズエステはオプションや指名で稼ぎやすい

メンズエステは歩合制なので、基本料金はもちろん、オプションや指名料が収入の大きな柱となります。

多くの場合、オプション料金や指名料は全額、もしくは高い比率でセラピストに還元されます。

指名料は基本的に全額がセラピストに還元されます。オプション料金はお店によりますが、全額還元されるお店が多いですよ!

指名やオプションを考慮した場合、1回の施術で稼げる金額は以下のようなイメージです。

項目 金額 セラピストの取り分
基本料金(60分) 10,000~20,000円 50~70%
オプション料金(1つあたり) 1,000~5,000円 50~100%
指名料 1,000~3,000円程度 ほぼ100%


あくまでも一例ですが、基本料金15,000円のコースに、3,000円のオプションを2つ追加し、指名料2,000円が入った場合、還元率が60~100%の店舗では合計15,800円ほどの収入となります。

  • 基本料金:15,000円 × 60% = 9,000円
  • オプション料金:(3,000円 × 2) × 80% = 4,800円
  • 指名料:2,000円 × 100% = 2,000円

働き方次第では月収50万円以上も夢ではありませんよ。

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マッサージは固定給が多く収入が安定しやすい

マッサージの仕事は固定給が多いので、収入が安定しやすいのが特徴です。

基本的に月給制で、固定給に各種手当(資格手当、役職手当、残業手当など)が付与されるケースがほとんど。

歩合制や固定給+歩合というパターンもありますが、メンズエステほど歩合制の割合は多くありません。

求人ボックスによると、マッサージの代表的な資格である「あん摩マッサージ指圧師」資格保有者の平均年収は約384万円ほどです。

参照:マッサージ師|求人ボックス 給料ナビ(参照日:2025/5/20)

比較的収入が安定しているので、生活設計もしやすい傾向にあります。

マッサージで大きく稼ぐのは難しいですが、資格の取得や経験年数を重ねることで昇給のチャンスがある業界ですよ。

高単価なメンズエステの方が収入につながりやすい

メンズエステの90分コースは1万円〜2万円が相場です。

セラピストへの還元率が50%の場合、5千〜1万円の収入が1回の施術で得られます。

さらにオプションや指名料は高い還元率、もしくは全額がセラピストに還元されるので、報酬が大きくなりやすいのが特徴です。

メンズエステは基本的に自由出勤制なので、出勤日や時間も自分の希望に合わせて決められますよ。

メンズエステとマッサージのメリット・デメリット比較

最後にメンズエステとマッサージのメリット・デメリットを比較していきましょう。

  • メンズエステ:未経験でも稼げるが競争が激しい
  • マッサージ:収入が安定しているがスキルが求められがち

私も初めは経験もスキルもないセラピストでした……最初は稼げるか不安でしたが、ちょっとした気配りや雰囲気づくりができるようになると、指名やリピートも増えて収入も上がっていきましたよ。

メンズエステは未経験でも稼げるが競争が激しい

未経験からでも始めやすく、高収入も期待できるメンズエステですが、その分競争が激しいのがデメリットです。

メリット・デメリットを以下の表にまとめました。

項目 メリット デメリット
施術 リラクゼーション目的の施術ななので未経験でもOK コミュニケーションの比重が大きく、心理的な負荷がかかりやすい
客層 客層が限定的(ビジネスマン中心)なので対策しやすい 特定の客層への対応が苦手だと失客しやすい
収入 オプションや指名で高収入を狙える 指名獲得競争が激しく、人気セラピストとそうでないセラピストの収入格差が大きい

メンズエステ業界は未経験者を歓迎する求人も多く、すぐに仕事を始められますが、稼げるセラピストになるためには、高い接客スキルや対人スキルが求められます。

施術や接客以外にも「集客力の高い店舗を選ぶ」「SNSで積極的に自己PRを行う」なども大事ですね。

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マッサージは収入が安定しているがスキルを求められがち

マッサージは収入が安定している一方、資格やスキルが求められがちな点がデメリットです。

メリット・デメリットを以下の表にまとめました。

項目 メリット デメリット
施術 資格など専門スキルを活かした施術ができる 専門的なスキルを身につけるための学習が必要
客層 老若男女問わず幅広い客層に接客できる 幅広い客層なので対策するのが難しい
収入 固定給が多いので収入が安定しやすい 大きく稼ぐのは難しい

未経験者の場合はアシスタントとして修行しつつ、資格を取得を目指すなど、まずは一人前を目指す必要があります。

一定のスキルと顧客基盤を築くことができれば、独立開業という道も開けるでしょう。

マッサージは収入が安定しやすいですが、専門的なスキルを学ぶ必要があるので、よく検討してみてくださいね。

メンズエステとマッサージの違いを押さえて効率よく稼ごう

メンズエステやマッサージに限らず、自分に合った働き方を選ぶには、それぞれの仕事の特徴をしっかり理解しておくことが大事です。

メンズエステはリラクゼーションを目的としており、主な顧客層はビジネスマン。

資格が必要ないため、未経験からでも挑戦しやすい点が魅力です。

一方のマッサージは、身体の不調を整えたり、違和感を軽減したりすることが目的で、顧客層は老若男女問いません。

こちらは資格や専門的なスキルが求められるため、未経験者は学習からスタートしましょう。

私も本格的なマッサージに興味が湧いたのは、セラピストを始めてからです。まずは2つの仕事の違いだけでも理解しておくと良いですよ。

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